『4』 青松 輝

『4』 青松 輝

現代調で読みやすい短歌

この本は、現在20代の現代歌人、青松輝(あおまつあきら)さんの第一歌集です。

私は普段、短歌には疎いのですが、青松さんが「ベテランち」という名前でYoutube活動をされていて、視聴者だったので購入しました。

読んでみると現代調の作品ばかりで、自分の生活に近い作品が多かったため学生の皆さんにも読みやすくておすすめです。
短歌は解釈が難しいと感じるかもしれませんが、青松さんは、読んだ人それぞれの解釈があってよいと仰っていたので、ぜひあなただけの解釈・作品の読み方を見つけてみてください。

好きな作品2首

私が一番好きな作品と私なりの解釈をお伝えします。

 数字しか わからなくなった 恋人に 好きだよと囁いたなら 4

数字しかわからなくなる前に恋人になった二人。
以前であれば好きだよと伝えれば「ありがとう」や「私も好きだよ」などと返事をしていただろうが、なぜだか数字しかわからなくなったため、好きだよが4文字であるため「4」とだけ答える恋人。
その辛さややるせなさを感じられる作品。「4」という数字も幸せの「4」や死の「4」を連想できる。

以上が私の解釈ですが、もう一つ作品を紹介させてください。
私の先ほどの解釈も踏まえて、あなたなりの解釈をしてみてください。

 数字しか わからなくなった 恋人が 桜の花を見る たぶん4

青松 輝(あおまつあきら)
・1998年・大阪府生まれ
・歌人・YouTuber(「ベテランち」「雷獣」)
・東京大学医学部に在籍中
・2023年『やる気ゼロでも灘→東大理III 他力本願勉強法』コラム
・2023年8月、第一歌集『4』上梓。大型書店の文芸ランキング上位に入る。

この記事を書いた講師

堤 勇斗

校舎長 / 国語担当

講師

堤 勇斗

Tsutsumi Yuto