最近、夕立を見なくなったなと思います。
子どもの頃の夏は、昼間は猛烈に暑くても、夕方になると急に空が暗くなり、ゴロゴロと雷が鳴り始める。
そして、ザーッと雨が降る。
雨が上がると少し涼しくなって、道路からは独特の雨の匂いがする。
そんな夏の夕方が、もっとたくさんあったように記憶しています。
ところが、ここ数年の福岡では、夕立らしい夕立をあまり見なくなった気がします。
ゲリラ豪雨という言葉も、一時期は毎日のように耳にしていた気がするのですが、最近は以前ほど聞かなくなったようにも感じます。
本当にそうなのだろうか。
少し気になって、気象庁や福岡管区気象台のデータを調べてみました。
すると、私の感覚とは少し違う結果が出てきました。
九州北部では、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降る回数は、長期的にはむしろ増加しています。
2011年から2020年までの10年間では、1979年から1988年までの10年間と比べて、約1.5倍になっています。
つまり、「強い雨が減った」というわけではないようです。
一方で、雨がほとんど降らない日も増加傾向にあります。
雨が適度に降るのではなく、降らない。
降るときには一気に降る。
そんな雨の降り方へ変わってきているのかもしれません。
そして、変わっているのは雨だけではありません。
福岡では、夜になっても最低気温が25℃を下回らない「熱帯夜」も長期的に増えています。
昔は夕立が来ると、「これで少し涼しくなるな」と思ったものです。
ところが今は、夕方になっても暑い。
夜になっても暑い。
そして、雨が降れば、ときには災害につながるほど激しく降る。
私たちが「夏」と呼んでいる季節そのものが、少しずつ姿を変えているのかもしれません。
もちろん、「最近、福岡で夕立が減った」という私の実感そのものを裏付けるデータが見つかったわけではありません。
むしろ調べてみたことで、自分の感覚とは違う事実も知ることができました。
でも、それも面白い。
「昔はこうだった気がする。」
そんな小さな違和感から調べてみると、知らなかったことがたくさん見えてきます。
今年も暑い夏です。
ただ、私自身は、なぜか昨年ほどの暑さを感じていません。
これも私の感覚が正しいのかどうか。
夏が終わったら、昨年と今年の気温を比べてみるのも面白そうです。
気がつけば、今年の夏もそろそろ終わりに近づいてきました。
