先日、飯塚日新館小学校で、年長さんを対象とした「まなびのちから診断テスト」が行われました。
このテストは、飯塚市・田川市・嘉麻市・宮若市・桂川町・直方市など、多くの自治体や教育委員会の後援を受けて実施されています。
では、このテストでは、どのような力を見ているのでしょうか。
実は、文字を書いたり、計算をしたりする問題は一つもありません。
毎年、この「まなびのちから診断テスト」の問題を見させていただいて感じるのは、見ているのは知識ではなく、「学びの土台」だということです。
例えば、
・絵や図を見て観察する力
・違いや共通点に気付く力
・順番や規則を考える力
・いくつかのステップを整理しながら処理する力
・話を聞き、理解する力
・頭の中でイメージする力
・最後まで考え抜く力
こうした力は、小学校に入ってからの学習はもちろん、中学校、高校へと続く学びの基礎になります。
国語や算数といった教科は、この土台の上に積み重なっていくものです。
だからこそ、幼児期には「先取り学習」よりも、「考えることを楽しむ経験」をたくさん積むことが大切だと私は考えています。
では、ご家庭ではどんなことをすればよいのでしょうか。
特別な教材を買う必要はありません。
絵本を読む。
積み木やブロックで遊ぶ。
折り紙を折る。
しりとりをする。
トランプや神経衰弱を楽しむ。
迷路や間違い探しをする。
散歩をしながら、「今日は丸いものをいくつ見つけられるかな」「赤いものを五つ探してみよう」と親子で話してみる。
料理のお手伝いをしながら、「次は何をするかな?」と順番を考えてみる。
こうした遊びや日常生活の中で、子どもたちは「見る」「考える」「比べる」「気付く」「順序立てる」といった力を自然に育てていきます。
幼児期は、「できる・できない」を競う時期ではありません。
親子でたくさん会話をし、「どうしてだろう」「次はどうなるかな」と一緒に考える時間こそが、子どもの学ぶ力を育てます。
小学校入学まであと半年あまり。
今だからこそ伸ばせる力があります。
ぜひ、お子さんと一緒に遊び、会話をし、「考えることが楽しい」と感じられる時間をたくさんつくってあげてください。
その一つひとつの経験が、お子さんの「学びの土台」になっていくはずです。
