夏の終わり

夏の終わり

今日から9月です。
まだまだ暑い日が続いているので、とても夏が終わったような気はしません。
ただ、子どもたちの夏休みは終わり、学校生活がまた始まっています。

今は8月27日頃から授業が始まる学校も多く、夏休みも昔より少し短くなりました。
私たちの頃は、8月31日までが夏休み。
そして、夏休みの終わりといえば、やっぱり宿題でした。

私はというと、意外と早めに終わらせるタイプでした。
できるものは早いうちにやってしまいたい。
これは今もあまり変わっていないような気がします。

ただ、嫌だったのが読書感想文です。
本を読むこと自体が嫌いだったわけではありません。
むしろ、明智小五郎の探偵ものやシャーロック・ホームズが好きで、そういう本なら夢中になって読んでいました。
ところが、歴史ものや純文学が好きだった父からは、
「もっと難しい本を読め」
と言われました。

父は父で、せっかく本を読むなら、少しでもためになる本を読ませたかったのでしょう。
当時はいやいや読み始めた本もありました。
でも、読み始めるといつの間にか引き込まれたり、今振り返ってみると、その後の自分にとってためになった本もたくさんあります。
それはそれで、父に感謝しなければいけませんね。

一方で、絵や習字の宿題は意外と好きでした。
決して上手ではありません。
特に仕上げが下手でした(笑)。
それでも、好きなように描いていい、好きなように書いていい。
あの自由な感じが、なんとも好きでした。

そして、夏休みの宿題でもう一つよく覚えているのが、母に図書館へ連れて行ってもらったことです。
当時は、博多埠頭、今のベイサイドプレイスのすぐ近くに市民図書館がありました。
私の家からは、そこまで船に乗って行っていました。
船に乗って図書館へ行き、読書感想文の本を探したり、自由研究の材料を調べたりする。
今のように、分からないことがあればすぐにインターネットで検索できる時代ではありません。
図書館へ行って、本棚を見ながら本を探す。
見つからなければ、また別の本を探す。
今思えば、船に乗って図書館へ行くところから、夏休みの宿題だったような気もします。

こうして思い返してみると、宿題そのものよりも、その周りにあった風景の方をよく覚えています。
母と船に乗って図書館へ行ったこと。
好きでもないと思って読み始めた本に、いつの間にか夢中になっていたこと。
上手でもないのに、絵や習字は楽しかったこと。
何十年も経っているのに、不思議と残っているものです。

今日から9月。
秋は学校行事もたくさんありますし、いよいよ入試が始まっていく季節でもあります。
夏には夏の思い出があって、秋には秋の思い出がある。
さて、今年の秋はどんな楽しいことが待っているのでしょうか。
新しい季節の始まりも、楽しみにしたいと思います。